ひと月ほどラシュミを調整し続けてまぁまぁ納得いく形になって来たのでいったんレシピを上げることに
https://www.moxfield.com/decks/d7KkLoBuoEqiX8XxIoxugg
疑似的なものも含めてカウンターを17枚、その他妨害を9枚搭載している

このデッキを使い始めた理由は、いろんなデッキの研究をしたかったから
対戦で使うことで相手のデッキがどういった動きをするのか、どうしたら止まるのか、
流行のカードや効率的な処し方を意識しながら使ってきた
今回はラシュミを使う中で築いたカウンターに対する持論を垂れ流してみる
あくまで、公式のデッキパワーレベル7~10を相手にする環境での個人の所感です
https://mtg-jp.com/reading/weeklymagicnews/0034144/#commander

1.カウンターを撃つとどうなるか
カウンターは基本的には相手の呪文を打ち消すために用いられる
対戦相手ABCと自分が卓にいて、Aの呪文に対して自分がカウンター呪文を撃って打消しに成功した場合
A:
呪文のカードおよび払ったコストが無駄になる、その後考えていたプランについても崩壊
(ハンド及びテンポのロス。勝ち筋を消された場合には勝ちまでの距離が大きく後退。打ち消されたのが統率者の場合はテンポのみ失う)
自分:
カードとコストを失う
(ハンドを失う、テンポも若干ロス)
B、C:
絶対的には変化なし、相対的には対戦相手二人が勝手に手札とマナ、テンポを失ってくれたため、アドバンテージ

結果Aは大損、自分も微妙に損をしているのである。
EDHでカウンターは強くないといわれるのは、4人のうち自分含む2人だけが損をするからである

2.なぜカウンターを使うか
一時的に損をしたとしてもデッキにカウンターを入れる理由、それは究極的には自分が勝つためである
カウンターの使い方は大きく以下の4パターンあると思っていて
パターン①:
 自分の勝ち筋を通すために撃つカウンター
パターン②:
 自分が即座に敗北しないために撃つカウンター
パターン③:
 即座に勝敗に影響しないが、自分の優位性を保つためのカウンター
パターン④:
 即座に勝敗に影響しないが、相手の優位性を失わせるためのカウンター

①、②の使い方が最もカウンターを入れたくなる理由であり、基本はこの使い方
③は自分の統率者に対する除去や、大きく刺さる妨害置物に対してのもの
④は表現が難しいが、例えば相手のドローソースや大量マナ生成に係る呪文に対して打つもの
パターン①、②、③についてはその通り使うとしかいいようがないが、
パターン④は非常に難しく、
「なんであそこでカウンターしたの?」といった感想戦の議論になる場面をよく目にしてきたし、自分でもよく議論を持ちかける
そういった議論になるときの展開は大体、
「AがBに対しパターン④のカウンターをしたら次のCが勝った。Aのカウンターは正しかったのか?」
である
正直結果論に落ち着く話ではあるが、
デッキ構築の100枚解説と同じように、
カウンターの使い方も自分の中で理論立てて、それに則り実行したのであれば
反省はすれど後悔することはないかなーと思った

3.カウンターを撃つときの心構え
自分の中ではカウンターは原則以下のように使用することを心掛けている
(1)まずは公開領域で対処できないかよく見る
 最近のメジャーコンボであるタッサの信託者+α
 これをカウンター以外で止めるのは結構難しいため、ついついカウンターを撃とうと手が動いてしまう
 でもまずは盤面をよく見よう、誰かがスレッショルドを達成したセファリッドの円形闘技場をコントロールしているかもしれない
 何事においても公開領域の中で解答を探すというのが一番、いきなりカウンターから始める必要はない
 カウンターを握っていることをばれないようにするというのも大事なスキル
 自分の場合、やばそうな呪文を見たらまず「これはまずいですよ」「ヤバイわよ」と発しながら気持ちを落ち着けつつ、盤面をきょろきょろする癖をつけている
(2)積極的にカウンターを撃たない
 当たり前。自分がカウンターを持っているからといって使わなきゃいけないわけではない
 最初に述べたようにカウンターを撃つことは自分も損する行為である
 カウンターと比較的相性の良いラシュミを使っていてもなお、カウンターを撃つ行為は辛いと感じた程である
 相手だって持っているかもしれないから、自分が撃たなきゃならないとわかるまでは相手に使わせたい
 ついつい手札にあると使いたくなる時は、一度トイレにでも行って気持ちを落ち着けてからゲームに臨む
(3)下家にはできるだけ使わない
 よく自分の次の手番の人に対して、勝たれるわけでもないのにカウンターを撃つ場面を見るが、非常に悪手だと思う
 残り二人もいるんだから基本的に自分の直後の手番の人に対してパターン④はまず撃たない
 手札がリーチの時に相手のtt系に対してカウンターを撃つ人も結構いて、別に負けるわけじゃないんだから撃たせておけばいいのにといつも思っている
 パターン②の場合でも、自分に優先権がくるまでは「この世の終わりだ」という顔をしてうなだれていたほうが良い
 逆に上家相手であれば、下家がカウンターを持っているのが明らかでない限り、撃つことにしている
 たまに明らかにカウンター持っている上家があえてこちらまで優先権を流して、独楽を回す等のマナを使わせる挙動を要求してくるらしいが、その場合はあえて乗らないことで次からは撃ってねっていうのを学習していただくのも個人的にはあり
 そもそもデッキにおけるカウンターの枚数なんて10枚未満が大多数だろうから、手札にせいぜい1枚あるかどうかといったところ
 通したら負け確定なものを、あるかどうかもわからない下家に任せるのは結構博打だと思う
 次が自分のターンであればテンポロスも少ない
(4)パターン①③の場合は積極的に使う
 自分が勝つために戦っているのだから、自分への妨害に対しては積極的に使う
 例外として、全除去のように自分以外にも影響する場合には、自分より優位なプレイヤーのほうが影響が大きいか、自分の手番が近いか、除去対象が統率者であれば次ターンの再キャストは容易か、通すと以降自分が何もできなくなるか等を吟味したうえで、打ち消すかどうかの判断をする
(5)パターン④は打消し枚数に余裕がある時か、対象が限定的なカウンターやマナ吸収を握っているときに撃つようにする
 限定的なカウンターというのは精神的つまづきとかの類
 これも序盤の吸血の教示者や太陽の指輪あたりには撃つが、極楽鳥くらいであれば撃たないと思う
 その辺の感覚は相手のデッキにもよるので、自分の中では定義化出来ていない
 マナ吸収についてはカウンターというよりかはマナ加速なので、序盤なら次に打ちたい呪文のコストに合わせて積極的に撃っていいと思う
 それでも出来るだけ上家に使うという原則は忘れずにいたい


カウンター多めなラシュミを使うときも、上記の心構えに則って動くようにしてからは勝率が少し良くなった

4.おわりに
カウンターはEDHの中でも特に難しいものの一つだと思う
これを見たらカウンター、みたいな絶対的なものはないし、
対戦相手が3人いる中でアド損してまでカウンターを撃つのは非常に腕が試されると思う
自分の中でこうしようという指針は立てたが、それが唯一の正解ではないし、状況状況で正解が変わるものだと思っている
それでもカウンターの使い方を言語化することに意味はあると思うので、皆さんの中にカウンター撃つときの心構え的なものがあれば教えてほしいです

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索